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「就活生は売り手市場を勘違いしている?!」記事から読み解く就活のリアル

みなさんこんにちは。株式会社カーセブンディベロプメント人事・採用担当の佐ケ野です。

早速ですが、今朝こんな気になる記事を見つけました。

就活生は「売り手市場」を勘違いしていないか〜自分の希望が通らないのはこれが原因だった

就活生の皆さんにとって有利な売り手市場が依然として続いているとされていますが、「自分の行きたい会社に入社できるか」はまた別問題です。今回はこちらの記事から、2019年度の就活の実情を考えていきたいと思います。

文部科学省「学校基本調査」の卒業後の状況に関するデータを見ると、2017年の学部卒業生56.7万人のうち、正規の社員として就職した人は41.3万人、進学者(専門学校や留学含む)は7.7万人となっている。その一方で、「正規社員ではない就職者」が1.8万人、「一時的な仕事に就いた人」が0.9万人に及ぶ。そして、「それ以外の人」(就職も進学も決まっていない人)は、4.4万人に達する。12人に1人は就職も進学もできていないことになる。

「12人に1人は就職も進学もできていない」このデータを皆さんはどう捉えますか?この時代、大学卒業後は企業へ就職することだけが選択肢ではないので、”できていない”という言葉にはそもそも語弊があるかもしれません。弊社へ遊びに来てくださった学生さんの中にも、「在学中の起業を目指しています!」という方や「卒業後は就職するか留学するか悩んでいます。」という方もいらっしゃったので、このデータはイコールで「就職活動を一生懸命頑張ったけどどこにも入社できなかった人の数」ではないでしょう。こうした数字だけで「やばいかも?!」と焦る必要はないと思います。

就職活動の相談に来た求職者に聞くと、次のような意見をよく耳にする。「中小企業で内定をもらったが、大手じゃないので内定辞退しました」、「事務職を志望しているが、書類が通らなくて」、「1社目の会社で自分の一生が決まると思うので慎重に選びたい」……。しかし、「自分がこうしたい」と思っていても、現実はそう簡単に思い通りにはならない。なぜ希望通りいかないかというと、人手不足に困っている仕事もあれば、人が殺到する仕事もあるという、「需要」と「供給」が存在するからだ。

画像引用:東洋経済オンライン

重要なのは「売り手か買い手」かではなく「需要と供給」だった!

上の図を見てもわかるとおり、「売り手市場だからある程度好きに会社を選べる」というのは大間違い。図の右下、大手・人気企業のように「求人数が少ないけど受ける人は多い」場合にはこれまでと変わらず圧倒的な買い手市場が展開されていることがわかります。

まず確認しておきたいことは、「売り手市場」というのは、就活市場全般のことを表しているわけではない、ということだ。会社の従業員規模によって、状況はガラッと変わってくる。リクルートワークス研究所によると、2018年卒の大卒求人倍率は、従業員規模で次のようになっている。求人倍率は1人に対してどれだけの求人(仕事)があるのかという指標。数値が高いと就職しやすく、数値が低いと就職がしづらいことを意味する。

ということは…

就活生の売り手市場は「対中小企業」に限ってのことだった!

ということがわかります。

人気がある大企業や人気企業には就活生が殺到し、採用人数も少ないから激選区と化している一方で、中小企業は就活生の皆さんにとって比較的ブルーオーシャンなんですね。

データからもわかるように、超売り手市場というのは中小企業のみの話。大手企業では、1つの求人に対し、2.5人が争っているのが実情だ。なお、間もなく2019年卒の最新データが発表される頃だが、大きな変化はないだろう。しかし、それに学生は、気付いていない。近年のデータを見ると、売り手市場になると、大手企業の人気が上がり、中小企業の人気が下がるという傾向がある。理由は、「売り手市場なら、自分も人気企業の内定がもらえるかも!」という心理が作用しているのでは、と思われる。大企業も好景気を反映して、採用をある程度増やしているが、それ以上に大企業を志望する就活生が増え、競争率はむしろ上がっていく。大手企業にチャレンジするのはよいが、大手ばかりだと、就活で苦戦してしまう可能性が出てくる。

なるほど確かに、昨今の「いまは就活生が売り手市場だ!」という風潮だけを鵜呑みに大手企業のみにターゲットを絞った就職活動で成功をおさめるのは簡単なことではなさそうです。

大手企業の内定争いに疲れたら…ちょっと視野を広げて、「自分のやりたい仕事」を見つけよう

就職活動においては、「自分の行きたいと思える企業」に入社できることが一番ですよね。大手企業や有名企業でしか実現できない働き方や人生ももちろんあるかもしれませんが、反対に中小・ベンチャー企業でしか実現できないことがあることも事実です。

大手企業ではできないような裁量ある仕事が若手のうちから経験できたり、自由な働き方が実現できたり、経営者と近い距離で仕事ができることが中小・ベンチャー企業の魅力です。大手企業の選考も落ち着きはじめている今日この頃、これまで大手一筋で就職活動を頑張ってきた方もこの機会に視野を広げて「本当に自分が働きたいと思える企業探し」を始めてみてはいかがでしょうか?

それでは。

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